ズボラさんの配当金投資

特定口座の配当金 受領方式で変わる手間 シンプルな比較と選び方

Tags: 配当金投資, 特定口座, 配当金受領方式, 税金, 確定申告

はじめに:特定口座での配当金受領方式を知る重要性

配当金投資をされている方の多くは、特定口座を利用されていることと思います。特定口座は税金の手続きを証券会社に任せられる便利な仕組みですが、配当金の受け取り方にはいくつかの選択肢があり、どの方式を選ぶかによって、受け取りの手間や税務上の取り扱い、そして最終的に確定申告が必要になるかどうかが変わってきます。

手間をかけずに配当金投資を続けたいとお考えであれば、ご自身の特定口座でどの配当金受領方式が設定されているのか、そしてそれぞれの方式にどのような特徴があるのかを理解しておくことは非常に重要です。ここでは、特定口座における代表的な配当金受領方式をシンプルに比較し、手間を最小限に抑えるための選び方をご紹介します。

特定口座における代表的な配当金受領方式

特定口座で国内上場株式等の配当金を受け取る方法としては、主に以下の3つの方式があります。

  1. 配当比例配分方式
  2. 登録配当金受領口座方式
  3. 個別銘柄指定方式

それぞれについて、その特徴と手続きの手間、税務上の違いを見ていきましょう。

各方式の「手間」と「税務上の違い」を比較

1. 配当比例配分方式

2. 登録配当金受領口座方式

3. 個別銘柄指定方式

「手間をかけない」なら配当比例配分方式がおすすめ

「手間をかけずに配当金を得るためのシンプルな投資方法」を目指すのであれば、配当比例配分方式が最も適しています。

この方式であれば、特定口座(源泉徴収あり)を利用している限り、配当金の受け取りから税金の支払いまでが証券会社内で完結し、原則としてご自身で確定申告をする必要がありません。これにより、配当金を受け取るたびに銀行口座を確認したり、年間を通して税金計算や確定申告の準備をしたりといった手間を省くことができます。

もちろん、配当所得と株式等の譲渡損失を損益通算して税金を取り戻したい、他の所得と合算して総合課税で配当控除を受けたいといった税務上の目的がある場合は、他の方式を選択したり、確定申告を検討したりする価値はあります。しかし、シンプルさを最優先し、日々の管理や手続きの手間を最小限にしたいという場合は、配当比例配分方式を選択しておくのが賢明な選択と言えるでしょう。

ご自身の受領方式を確認しましょう

ご自身の特定口座でどの配当金受領方式が設定されているかは、お使いの証券会社のウェブサイトや取引ツールの口座情報画面などで確認できます。もし配当比例配分方式になっていない場合は、簡単な手続きで変更することが可能です。変更方法については、ご利用の証券会社のカスタマーサービスにご確認いただくか、ウェブサイトのヘルプページをご参照ください。

まとめ

特定口座における配当金受領方式は、配当金投資の手間を大きく左右する要素の一つです。「手間をかけずに配当収入を得る」ことを目指すのであれば、配当金の受け取りから税金処理までが証券会社内で完結する配当比例配分方式が最もシンプルな選択肢です。

ご自身の投資スタイルや税務状況に合わせて最適な方式を選ぶことが大切ですが、日々の管理や確定申告の手間を最小限にしたいという方にとっては、配当比例配分方式が有力な選択肢となります。この機会にご自身の口座設定を確認し、より手間のかからない配当金投資を実現していただければ幸いです。